SNSでバズるコンテンツとは
主にSNSマーケティングにおいて“バズ”という言葉を耳にするようになってからしばらく経ちますが、この”バズ”をどう起こせばよいのか?そもそも”バズ”とはなんなのか?疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなご担当者さま向けに、SNSにおけるバズについてご紹介をしていきます。
目次
バズとはなにか
“バズ”、“バズる”とは英語のbuzz(ガヤガヤ騒ぐ、噂する)を日本語化したものと言われており、“短期間、あるいは瞬間で爆発的な盛り上がりを見せる現象”を意味します。
SNSにおけるバズとは、例えば以下のようなケースを指します。
- Twitterで特定のワードやハッシュタグがトレンド入りすること
- Facebookで何百ものユーザーが記事をシェアすること
- YouTubeに投稿した動画が急上昇ランキングに入ること、等
つまりは、短期間で“投稿が多く拡散されること”や“大勢にリーチすること”がバズるということです。
バズの企業事例
では、バズとはどのようにして起きるものなのでしょうか?
いくつかの事例から、バズを起こす為にするべきことを整理してみましょう。
事例① 『まるごとダイオウイカ天』キャンペーン
言わずと知れたエイプリルフール企画。「全長18メートル、重量500キロのまるごとダイオウイカ天」「価格87,000円」「タウリン500万mg配合」など、とにかくインパクトの強いネタを盛り込んだLPを公開。たちまちSNSで話題となり、サイトへのアクセスは通常の24倍を記録した。※1
※1 https://nipponmkt.net/2014/08/27/takurami-13pool_konishi04/より抜粋
事例② 明光義塾YDKダンス
明光義塾のCMで流れるおなじみのテーマソングの振付動画をYouTubeに投稿。同日に人気の踊り手として活躍するまなこが明光義塾とのコラボ動画として「【まなこ】YDKダンス 踊ってみた」を投稿したことにより、一気に拡散。現在、両動画合せて300万近い再生回数を記録している。更に、一般ユーザーが振付を覚えて「YDKダンス踊ってみた動画」を次々と投稿し、主にTwitterやYouTubeで話題となった。
事例③ 「パナソニックビューティ新企画」スペシャルティザー動画
一見普通のプロモーション動画に見えるが、YouTubeの字幕機能をオンにして見ると「…きこえますか…きこえますか…」と、字幕上で語りかけてくる仕掛けがなされている。この「…きこえますか…」は、当時Twitterで流行していた定型のフォーマットであり、それを動画の字幕に取り入れたことが話題となって5日で再生回数100万回を突破した。※2
※2 https://thetv.jp/news/detail/129637/ より抜粋
バズを起こす為に
上述の事例は一体なぜ、ここまでのバズを起こすことができたのでしょうか?事例から見えた共通点を整理します。
突っ込みどころがある
バズに欠かせないのは“拡散(口コミ)”です。バズった施策に対するSNS上の反応を見ていると「シュールすぎるw」「担当者どうしたwww」など、コメント付きのシェアや投稿が目立ちますが、これは単にサイトやSNSのシェアボタンから拡散を促さず、ユーザーが思わず突っ込みを入れてしまうネタ要素を盛り込んだ結果ではないでしょうか。いかにユーザーに突っ込みを入れさせ、能動的に拡散(口コミ)を行ってもらうかが重要です。
マネしたくなる
昨今のバズり方として多いのが「歌ってみた」や「踊ってみた」のように、企業の投稿を元ネタにユーザーが画像や動画を投稿し、盛り上がっていくケースです。PPAP、恋ダンス、最近流行のU.S.A.も、SNS上でユーザーが動画などを投稿し、大きなバズを起こしました。事例②明光義塾YDKダンスのように、キャッチーなメロディ、歌詞、振付など、思わずユーザーがマネしたくなるような要素を盛り込みましょう。
SNSとの相性がいい
事例を見ても分かる通り、バズっている施策は必ずしも有名なタレントを起用している訳でなく、また、誰しもが知っているネタを盛り込んでいる訳ではありません。
事例②明光義塾YDKダンスではYouTubeで人気の踊り手、事例③ 「パナソニックビューティ新企画」スペシャルティザー動画ではTwitterの定番ネタを起用しています。一見施策がハマる層が減ってしまうようにも感じますが、結果としていずれの施策も見事にバズを起こしています。
これは”バズが起きる場を意識した企画”が出来ているからでしょう。
SNSでバズを起こしたいのであれば万人受けを意識するのではなく、SNS受けする人(例えばYouTuberやインフルエンサー)の起用、SNSならではのネタを盛り込むことを意識しましょう。
最後に
これまでバズの起こし方について述べてきましたが、忘れてはいけないのは“何のためにバズを起こすのか”“バズを起こした後、どうするのか”です。単にバズってリーチしたからOKではなく、バズをきっかけに「ブランドイメージをどう変えたいか」「どんなユーザーを連れてきたいか」「どれだけ商品を買ってもらいたいか」という目的を持ち、その後どのような効果検証をするかという明確なビジョンを持つことが大切です。バズらせることだけに意識を向けず、伝えたいメッセージと伝えるべき相手、それによって得られる効果は何かを意識した施策作りを行いましょう。